SBIは東京証券取引所への上場を目指し、仮想通貨ETFを正式に提案しました。これにより、機関投資家はグローバルで主要な暗号資産であるXRPへのエクスポージャーを、法令順守かつ高い透明性のもとで得られるようになります。XRPが主流ETFポートフォリオに組み込まれるのは今回が初となり、伝統的な金融機関からXRPが安定的に受け入れられ始めていることを示しています。さらに、SBIは暗号資産と金を組み合わせた「デジタルゴールド・クリプトETF」も導入しました。この商品は、資産の49%を暗号資産、51%を金に配分しており、リスク分散と成長性の双方を重視しています。これは、多様化された資産配分を重視する市場動向に合致したプロダクトと言えるでしょう。
ETFによるポジティブな材料が期待されている一方で、XRPは現在、重要なテクニカルレジスタンスゾーンに差し掛かっています。3.1ドルのレジスタンスを突破できず、価格は3ドルを下回る展開となりました。直近の短期サポートは約2.9ドル付近に位置しており、2.85ドルを下抜けた場合、2.8ドル近辺やそれ以下の水準まで下落する可能性があります。
香港の規制当局も、法定通貨連動型トークン(ステーブルコイン)について、認可を受けた事業者による発行を認めるなど、積極的に開発を進めています。2026年には最初のライセンス発行が予定されており、これによってXRPのクロスボーダー決済分野での競争力がさらに高まる可能性があります。将来的に人民元連動型ステーブルコインの導入が認められれば、これらはXRPの決済インフラと競合する、または補完する役割を担う可能性もあります。
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短期的には、XRPが3ドル台を回復し維持できれば、再び3.1〜3.25ドルのレジスタンスゾーンへの挑戦が期待されます。一方、2.85ドルを明確に割り込んだ場合、2.7ドル付近への下落リスクが浮上します。XRPは短期的な価格圧力にさらされているものの、ETF上場への期待感が中長期的なサポート材料となる可能性があります。現在、XRPは3ドル近辺で推移しており、この水準が今後のトレンド転換を見極める上で重要なポイントです。投資家はテクニカル指標やETFローンチの動向を注視し、XRPが横ばい局面から脱却し、新たな強気トレンドに移行できるかを慎重に見極める必要があります。