莫大な富を持っていても、それに見合う権力がなければ、権力に代わる手段を自ら探さなければならない。その手段とは、メディア、世論への影響力、組織力、技術インフラ、あるいは膨大なユーザーや支持者のネットワークかもしれない。なぜなら、富はある一定の規模を超えると、もはや個人資産にとどまらず、権力関係の中に入っていくからだ。外部に発信する力も、十分な支持者や組織力、物語を構築する力もないのであれば、自らの富に安全な上限を設け、露出を減らし、目立たないようにし、リスクを分散させるのが望ましい。普通の人が恐れるのはお金がないことだが、大富豪が本当に恐れるのは、十分すぎるほどの富を手にしているのに、それを守る力が何もないことだ。
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