#32 · ルツとナオミ
ナオミは夫と二人の息子を連れてモアブへ行った。
彼女は、その誰一人も伴わずに戻ってきた。
十年。飢饉、異国、三つの墓。ベツレヘムの女たちは、門口で彼女が誰なのかほとんど分からなかった。
「私をナオミと呼ばないで」と彼女は言った。「マラと呼んで。苦しみという意味よ。」
「私は満ち足りて出て行った。空っぽになって帰ってきた。」
だが、彼女は一人で帰ってきたのではなかった。
ルツには、ナオミについて行っても得るものなど何もなかった。待っている夫も、土地も、その町に自分の民もいなかった。誰もが彼女を白い目で見る理由のある場所へ、モアブ人のやもめが歩いて入っていくのだ。
それでも彼女は行った。
「あなたが行くところへ、私も行きます。あなたの民は私の民。あなたの神は私の神です。」
それが物語のすべてだ。自分の人生は終わったと思っていた老女と、彼女を一人で家まで歩かせまいとした若い女の物語だ。
ナオミは、あの門で何かの終わりに立っていると思っていた。
彼女は始まりに立っていたのに、それを見ることができなかった。
畑。収穫。ボアズ。町中が噂することになる、彼女の膝の上の赤ん坊。そのすべては、「私は空っぽになって帰ってきた」という言葉の後に起こった。
神は終わっていなかった。私たちが読むのをやめる箇所で、神が終わることはめったにない。
時に神は、失ったものを取り去ってはくだ
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