#37 · 姦淫の現場で捕らえられた女
彼らは朝、皆の前で彼女を神殿の中庭へ引きずり込み、真ん中に立たせた。
現場で捕らえた、と彼らは言った。つまり、誰かが見ていたということだ。それは同時に、そこには男もいたということでもある。そして、その男はこの物語には登場せず、群衆の誰一人としてそれを不思議に思わなかった。
彼らは彼女のためにそこにいたのではない。彼らはそうとはっきり言っている。彼らが罠にかけたかったのは彼だった。彼女を行かせろと言えばモーセの律法に背くことになる。彼女を石打ちにしろと言えば、彼は女を死なせる男になる。
彼女は道具だった。問いとして利用された人だった。
そして彼は身をかがめ、地面に何かを書いた。
彼が何を書いたのか、誰も知らない。二千年にわたって推測されてきたが、本文には書かれていない。本文が伝えているのは、彼らが叫んでいる間、彼は彼女を見なかったということ、そして彼らのことも見なかったということだ。
それから彼は立ち上がり、中庭を空にした一言を言った。
あなたがたの中で罪のない者が、最初の石を投げなさい。
そして彼は身をかがめ、再び書き始めた。
彼らは一人ずつ立ち去った、と本文にはある。年長者たちから始めて。年長者たちが先だった。当然だ。彼らには思い出さなければならないことが最も多かったのだから。
そして二人だけが残り、彼は身を起こして、罠ではない問いを彼女に