82,700ドルのBTC、追いかける?
ショート勢が1.25億ドル分も清算され、ETFは2日連続で資金流入に転じ、誰もが強気相場の再来を叫んでいる――だが、84.5kの壁にはすでに3度阻まれている。これはブレイクアウト前夜なのか、それとも最後の麻酔針なのか?
まずは表面の動きから。上がってはいるが、上がり切ってはいない。
現在価格は約82,700ドル。24時間で1.2%-1.5%上昇し、狭いレンジで推移している。6月の安値58kからここまで反発したと聞くと、かなり力強く思えるかもしれない。だが、2025年10月のATHである126kからは、なお34%下落しており、1年間のパフォーマンスは-25%。日足では80k-85kのレンジを行き来し、RSIは50-51で中立。価格はレンジの中央よりやや上にあり、サポートは81k、レジスタンスは84.5k。サポートは維持できているが、ブレイクに必要な出来高がない。
第一のポイント:ETFは2日連続で資金流入に転じ、ショート勢は1.25億ドル分を清算された
10月19日、BTC現物ETFへの純流入は約5.266億ドルに達し、約1カ月で最大の日次流入となった。BlackRockのIBITだけで約6.65億ドルを集め、他のファンドからの流出を帳消しにした。20日も2,320万ドルの小幅な流入があった。
価格が83k近辺に達した際、約1.25億ドル分のショートが清算され、取引所の未決済建玉は53B+まで回復。レバレッジ資金が戻ってきた。
ただし、10月のETF全体では依然として流入と流出が入り混じるか、わずかな流出となっており、2週間前には大幅な純流出もあった。2日連続の資金流入は「機関投資家の買いが回復」とは言えても、「トレンドの反転」とは言えない。
第二のポイント:今のBTCはデジタルゴールドではなく、ハイテク株に連動する高ベータの影
直近のBTCとS&P500・ハイテク株との相関は、約95%に達している。高金利環境では「デジタルゴールド」のストーリーは弱まり、BTCは高ベータのリスク資産として振る舞う傾向が強い。
今夜はMetaやTeslaなどの大手テクノロジー企業が取引終了後に決算を発表する。AIセクターのセンチメントは、BTCを含むリスク資産に直接影響する。地政学的リスクや原油価格の変動も、依然として背景にある。
第三のポイント:81kは防衛線、84.5kは見せかけの壁
サポート:
81,000-81,300:直近安値と心理的節目。何度も試されており、日足上昇チャネルの下限/前レンジの高値。
80,000-80,600:その次のサポート。
80kを割り込めば、77k-78kのオーダーブロック、さらにはそれ以下まで下落する可能性がある。
レジスタンス:
83,500-84,500:直近高値、日足R1/週足の価格帯。
ここを突破すれば86k-87k:前回高値と供給ゾーン。
さらに上昇して初めて90k+が視野に入る。
日足RSIは約50-51で中立、移動平均線は強弱が入り交じっている。価格は200日線を上回っているものの、短期移動平均線が重しとなっている。4時間足では短期的な強さが見られるが、全体として明確な方向性を伴うブレイクアウトには至っていない。価格は82,700でレンジの中央よりやや上にあり、短期的な反発には出来高の確認が必要だ。
強気派と弱気派の対決、判断は自分で
一方には:
ETFが2日連続で資金流入に転じ、BlackRockが大きく買い越し
ショート勢が1.25億ドル分清算され、OIは53B+に回復
中長期保有者が買い増し、中・大型ウォレット数は過去最高
価格は200日線を上回る
もう一方には:
10月のETF全体では依然として流入と流出が入り混じるか、わずかな流出。2週間前には大幅流出
CPIは予想を上回る3.7%。FRBはすでに利上げし、10年債利回りは一時5%を超えた
84.5kを3度突破できず、短期保有者の取得価格が損益分岐点に近いため、売り圧力が出やすい
今夜のハイテク企業決算やFOMC前後は、ボラティリティが拡大
取引戦略
強気シナリオ(中立からやや強気、基本戦略):
81,000-81,500で分割して押し目買い。損切りは80,300-80,500を下回る位置に厳格に設定。
第一目標は83,800-84,500、第二目標は86k-87k。
84,500を突破して定着し、ETFへの資金流入やリスク選好の回復を伴うなら、買い増してさらに上を狙う。
ポジションは許容リスクの20-30%以内に抑え、全力で賭けないこと。
弱気/防御策:
80,800-81,000を下回り、終値でも確認できた場合は、ショートで78k、さらには76k-77kを目標にする。損切りはブレイクアウトの高値を上回る位置に設定。
84k-84,500付近のレジスタンスで上値を抑えられたら、小さなポジションでショートを試す。素早く売買し、深追いしないこと。
イベントリスク:
今夜のハイテク株決算がリスクセンチメントに影響。
10月28日のFOMC前後はボラティリティが拡大するため、レバレッジを下げ、片方向に大きく張るのは避ける。
マクロ環境がさらにタカ派的になれば(利上げやドットチャートの上方修正)、サポートを試しにいく展開になりやすい。
資金フローが継続的にプラスとなることが重要なカタリスト。流出が続けば、レンジ下限に圧力がかかる。
今のBTCは、まるでエレベーターのドアに挟まっているようなもの――
上にも行けず、下にも行けない。
買いを追いかける人はダマシのブレイクを恐れ、ショートする人は本当の急騰を恐れる。
仕手筋が一番好むのは、こういうレンジ相場。上下に振り回して、両側から利益を取る。
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