$USDJPY 円の居心地の悪い上昇:日銀の引き締めと脆弱な世界的キャリートレード
中央銀行が金利を引き上げたにもかかわらず、その通貨が下落するという、特有の矛盾が生じることがある。日本は9月18日、この矛盾を示した。日本銀行が政策金利を25ベーシスポイント引き上げて1.25%とし、1995年以来の高水準としたにもかかわらず、その後の取引で円が1ドル=158円を超えて下落したのである。決定自体は完全に織り込まれていた。しかし、その反応は織り込まれていなかった。
日銀の採決は7対2で、反対した2人はいずれも高市早苗首相の政権によって新たに任命された委員だった。両者は、追加の引き締めを正当化するほど経済や物価が加速していないとして、利上げに反対した。植田和男総裁は記者会見で、今後の利上げペースを具体的に示すことを避け、各会合ではその時点の状況に基づいて判断すると述べた。また、50ベーシスポイントの大幅な利上げを含め、何も排除されていないとした。市場は、意見が分かれた採決と植田総裁の確約への消極姿勢を、ハト派的な結果と受け止めた。円は1ドル=156円前後から158円超へ下落し、日本の10年国債利回りは3%近辺にとどまり、1996年以来の高水準となった。
日銀の声明で示された利上げの根拠は、3つの柱に基づいていた。経済と物価が概ね日銀の見通しに沿って推移していること、基調的なインフレが2