バフェットの言葉を聞いていたら、この一生、経済的自由なんて手に入らない。11歳のとき、バフェットは人生で初めて株を買った。シティ・サービス社の優先株を3株、1株38ドルで。彼を市場に連れて行ったのは、父親のハワード・バフェットだった。株式ブローカーで、のちに4期にわたってアメリカ下院議員を務めた人物だ。これが、あの自己啓発的な言葉から抜け落ちている前半部分だ。「バフェットの資産の99%は50歳以降に築かれた」という話は嘘ではない。だが、それは半分しか語っていない。50歳になる前の1%がどれほどのものだったのかは、教えてくれない。バフェットは16歳のとき、新聞配達やコーラの販売、ピンボール機の設置で、すでに6,000ドルを貯めていた。現在の購買力に換算すれば、5万ドル以上だ。16歳の少年の資産が、すでに現在の大半の成人を上回っていた。さらに重要なのは、スタート地点だ。父親は株式ブローカーであり、国会議員でもあった。家庭の食卓で話されていたのは、株やビジネスのことだった。バフェットは10歳のときには、父親に連れられてニューヨークへ行き、ニューヨーク証券取引所の会員たちと昼食を取っていた。こうした情報網と人脈は、普通の人が一生かかっても触れることのできないものだ。だから、あの言葉の完全版はこうなるべきだ。国会議員の息子が、11歳で市場に参入し、16歳で最初のまとまった資金を貯め、20代に