義兄は2019年に26万5,000ドルでマンションを購入した。頭金は10%。住宅ローンの返済額は月1,340ドルだった。
今も同じ職場で働いている。手取りは4,900ドル。
購入当時、管理費は月280ドルだった。今年は610ドルになった。建物が10年間先送りしていた屋根の修繕に向けて、特別徴収があったためだ。
固定資産税は、評価額の見直しで2,400ドルから5,100ドルに上がった。
金利が一時的に下がった昨年、借り換えをした。管理費と税金を含めた新たな月々の支払額は2,890ドル。
車のローンは410ドル。学生ローンは320ドル。食費と光熱費は650ドル。
毎月、手元に残るのは約630ドル。そんな中、管理組合から、エレベーターのために2回目の特別徴収があるかもしれないと知らされた。
今、この部屋の「価値」は書類上では41万ドル。
売ることはできない。建物内のほかのどの部屋にも同じ特別徴収の懸念がつきまとっているし、賃貸に住んでも費用は同じくらいかかるのに、資産は何も築けないからだ。
だから彼は住み続け、いつ何時また跳ね上がるか分からない請求額を見込んで家計をやりくりし、銀行口座の残高は変わらないまま、アプリ上の数字だけが増えていくのを眺めている。