手にコーヒーカップ、マニキュアを塗った指、合間に挟まれた何枚かの胸元を露出した写真……人生はそれだけ。しかも、自分たちが非政治的であることを誇っている。歴史など皆無、文化など見る影もなく、祖国のことも知らない。教育は凡庸、倫理的価値観は見せかけ、すべては好かれること、注目を集めることが目的。二つの文で意見を述べることさえできないのに、自分への陶酔ぶりだけは、まあ無限大。その男性版もいる。
ジムで膨らませた筋肉、ハンドルを握ってのポーズ、ブランド服、中身のない自信……外見はオフィス街風、中身は下町。悪態をつかずに二言も続けて話せず、女性や老人、同年代の人間とさえどう話せばいいのかわからない小男たち。文明といえば服装にとどまり、礼儀作法には縁がない。滑稽なのは、この二種類の人間が互いを実によく思っていることだ。一方は向けられた関心を価値だと思い、もう一方は見栄を男らしさだと思っている……実際、お互いによくお似合いだ。