本期の要点
1.Gate契約取引の初級コースでは、ユーザーが技術分析のフレームワークを構築するのを助けます。内容には、ローソク足の基礎、テクニカルパターン、移動平均線とトレンドライン、そして技術指標の応用が含まれています。
2.今回は、オシレーター指標であるKDJの応用について、指標の構成、技術的な意味、および実際の活用方法を解説します。
一、KDJ指標とは何か
KDJ(ランダムオシレーター指標)は、典型的な区間オシレーター指標の一つです。以下の図から分かるように、KDJの値は0~100の範囲で変動し、その範囲を超えることはありません。大部分の時間、KDJは20~80の間で変動します。
二、KDJ指標の応用
KDJオシレーター指標は、トップやボトムの反転を判断する際に高い精度を持ち、技術分析者は一般的に価格、取引量、オシレーター指標の3つを組み合わせて相場を判断します。オシレーター指標の活用は主に以下の点にあります:
1.指標の高位と低位:指標が買われすぎや売られすぎの領域に入ることを指します。
2.指標のトレンド:指標は価格に基づいて計算されるため、価格がトレンドを持つように、指標も多くの場合トレンドを示します。たとえば、上昇相場では、指標のピークと谷が段階的に上昇し、下落相場では段階的に下がっていきます。
3.指標のクロス:よく使われる指標の応用方法で、2本の指標線が交差する現象を指します。ファストラインとスローラインが下から上に交差することを「ゴールデンクロス」、上から下に交差することを「デッドクロス」と呼び、俗に「金叉」と「死叉」とも言います。
4.強弱の境界線:強気と弱気の境界線は、オシレーター指標を用いた波乗りトレードの基準の一つです。境界線は、指標値が0または50のラインを超えることを指し、KDJ指標の強弱の境界線は50ライン(指標値50のライン)、MACD指標の境界線は0ライン(指標値0のライン)です。
三、K線とD線の応用
1.KD値は0~100の範囲内にあります。
KD値が50以上の場合は強気市場であり、買いが有利です。KD値が50以下の場合は弱気市場であり、売りが有利です。
以下のKD値分布表をご参照ください。
2.ファストラインKとスローラインDの交差状況
① K線とD線がともに50以下であり、K線が上向きにD線を突破した場合、市場が強勢にあり、コインの価格が再度上昇することを示しています。この時、買い増しするか、保有して価格の上昇を待つことができます。これはKDJ指標におけるゴールデンクロスの一つの形です。以下の図に示されています。
② K線とD線がともに20以下であり、K線が上向きにD線を突破した場合、市場が強さを取り戻し、コインの価格が下落を止めて反発することを示しています。この時、買い始めるか、コインを保有して価格の反転を待つことができます。これはKDJ指標におけるゴールデンクロスのもう一つの形です。
以下の図に示されています。
③ K線とD線がともに80以上であり、K線が下向きにD線を下回った場合、市場が強気から弱気に転換し、コインの価格が下落することを示しています。このとき、大部分のポジションを売却すべきです。これがKDJ指標におけるデッドクロスの一つの形です。
④ K線とD線がともに50以上であり、K線が下向きにD線を下回った場合、市場が再び弱気相場に入り、コインの価格がさらに下落する可能性があります。このとき、さらに売却するか様子を見ることができます。これがKDJ指標におけるデッドクロスのもう一つの形です。
四、KDJ指標の応用時の注意事項
指標の鈍化
指標の鈍化とは、相場が同じ方向に連続して動くことで、指標線が限界位置で繰り返し振動し、指標が有効なガイダンスを提供しなくなる現象を指します。これは指標が無効になる状態です。鈍化現象はオシレーター指標でよく見られ、極端な相場が指標の計算周期を超える範囲で起こるため、短期指標では特に鈍化が発生しやすいです。鈍化は、高位での鈍化と低位での鈍化に分けられます。
五、本期のまとめ
KDJオシレーター指標もよく使われる取引指標ですが、実際の取引では決して機械的に適用してはいけません。どんな相場にも適用できる万能な指標は存在しませんので、指標を使う際には必ず他の技術分析手法と組み合わせて多角的に検証し、取引の利益を高めることが求められます。
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